140字小説・桜
夏の涼しさ。

夏の涼しさ。

そんなものもう何年味わっていないか。

夏は暑い。毎年暑くなる一方だ。

秋がない。春と秋が季節の中では好きなのに。

けれどある日気温が下がった。

ニュースを見ると九月から秋の天気らしい。

カレンダー通りすぎるのもそれはそれでビビる。

そんな感覚になってしまった。

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