140字小説・桜【完】
内向的な性格だった。

内向的な性格だった。

いつも俯いて誰かの視線に入ることが怖かった。

虐められていたとか虐待されていたとかではなく元々そうだった。

この生きづらさは一生続くんだろうなと思っていた。

高校の時好きな学問の分野ができた。

目標の大学ができてそこへ一直線。

いつの間にか目は前を向いていた。

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