140字小説・桜【完】
悲劇のヒロインかよ。

悲劇のヒロインかよ。

そう笑われた。

貴方は白馬の王子様なの?

そう返した。

他人の不幸を笑うんじゃない。

他の人が苦しいからと言って、私が苦しくないわけじゃない。

貴方も言われる立場になったらわかるよ。

『あなたより辛い人はたくさんいるよ』

この言葉の残酷さを。

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