140字小説・桜【完】
詩集を読みにきた。

詩集を読みにきた。

路地裏の喫茶店。程よい音楽とあたたかいコーヒー。

少しずつ味わいながらページをめくる。

時折窓の外に目をやる。

こんんあ風に自分で『素敵な自分』を演出するのが大好き。

詩集だって手作りのカバーをかけて。

『私』を作るのは私。世界でひとりだけのプロデューサーなの。

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