140字小説・桜【完】
一番良かったのは王道だった。

一番良かったのは王道だった。

告白の言葉をたくさん考えた。

人生初の告白。悩みすぎて頭が痛くなった。

いざその場に直面すると、考えていた気の利いたセリフ? は総てふっとび。

すきです! 付き合ってください!

そう口にしていた。

貴女の真っ赤な顔をわずかに上下した頭に、今度は歓喜する。

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