140字小説・桜【完】
疲れを感じさせない。

疲れを感じさせない。

本当はボロボロなのに。

心も体も疲れ切ってひとりになるとため息ばかり。泣きたくなるときもあるのに。

プライドなんかじゃない。私の環境が、私が疲れることを許してくれない。

私が疲れたら色んなものが壊れる。

いっそ全部捨てられたらと思いながら、今日も起き上る。

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