140字小説・桜【完】
ふんわり柔らかな。

ふんわり柔らかな。

ブランケットを貰った。

膝を抱えてソファに座ると隙間なく包み込んでくれる。

その柔らかさと温かさに、なんか泣きそうになった。

そういえば自分のことを抱きしめてあげたこと、なかった。

こんなにも頑張ってる自分だから、自分で抱きしめていいんだって気づかせてくれた。

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