140字小説・桜【完】
少しの贅沢を自分にあげる。

少しの贅沢を自分にあげる。

それはいいことなんだろうなぁとわかってはいた。

だってみんな言ってる。自分を大事にしなさいって。

私はその、『大事にする方法』がわからないでいた。

お茶の時間を取るとか、お風呂にゆっくり入るとか、そういう、お金をかけないことでいいんだって。

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