目覚めた眠り姫は目覚めさせてくれた魔術師に恋をする
ローラの言葉に、ヴェルデは眉をしかめて目を伏せた。ヴェルデをちらりと見て、ガレスはすぐにローラへ視線を戻す。
「そんな私に、ヴェルデ様はこのサイレーン国で居場所をつくると言ってくださいました。新しい場所で一緒に生きよう、と。死に場所を求めていた私に、生きる場所をくださったのです。なぜ目覚めさせたのだと詰め寄ったこんなひどい私に、ヴェルデ様は優しく手を差し伸べてくれました。私は、そんなヴェルデ様と一緒に生きていきたい、そう思ったのです」
凛とした態度でガレスをジッと見つめながらはっきりとそう言ったローラを、ヴェルデは顔を上げ瞳を輝かせて見つめた。
「私が百年も眠っていたこと、そして今回目覚めたことについて、ヴェルデ様は魔術師として解明したいとおっしゃっていました。私がヴェルデ様に、そしてこの国の魔法の発展のためにお役に立てるのだとしたら、この身を喜んで差し出しましょう。そうすることで、ガレス殿下の信頼を得ることができるのであればためらいはありません。どうか、この国でヴェルデ様と共に生きることをお許しください」
そう言って、静かにローラはお辞儀をした。それを見たガレスはふっと不敵な笑みを浮かべる。
「……合格だ。ヴェルデが見込んだとなればどれほどのものかと思っていたが、予想以上だったな」
「それでは、ガレス殿下」
「ああ、ローラ嬢の身の潔白は証明された。二人の婚約を認めよう」
ガレスの言葉に、ローラとヴェルデは目を合わせて嬉しそうに笑った。
「そんな私に、ヴェルデ様はこのサイレーン国で居場所をつくると言ってくださいました。新しい場所で一緒に生きよう、と。死に場所を求めていた私に、生きる場所をくださったのです。なぜ目覚めさせたのだと詰め寄ったこんなひどい私に、ヴェルデ様は優しく手を差し伸べてくれました。私は、そんなヴェルデ様と一緒に生きていきたい、そう思ったのです」
凛とした態度でガレスをジッと見つめながらはっきりとそう言ったローラを、ヴェルデは顔を上げ瞳を輝かせて見つめた。
「私が百年も眠っていたこと、そして今回目覚めたことについて、ヴェルデ様は魔術師として解明したいとおっしゃっていました。私がヴェルデ様に、そしてこの国の魔法の発展のためにお役に立てるのだとしたら、この身を喜んで差し出しましょう。そうすることで、ガレス殿下の信頼を得ることができるのであればためらいはありません。どうか、この国でヴェルデ様と共に生きることをお許しください」
そう言って、静かにローラはお辞儀をした。それを見たガレスはふっと不敵な笑みを浮かべる。
「……合格だ。ヴェルデが見込んだとなればどれほどのものかと思っていたが、予想以上だったな」
「それでは、ガレス殿下」
「ああ、ローラ嬢の身の潔白は証明された。二人の婚約を認めよう」
ガレスの言葉に、ローラとヴェルデは目を合わせて嬉しそうに笑った。