目覚めた眠り姫は目覚めさせてくれた魔術師に恋をする
「無理に聞き出そうとは思いません。ですが、あなたの心に寄り添うことだけは、させてはもらえませんでしょうか」
そう言って、ヴェルデはそっとローラを抱きしめた。壊れてしまわないように、そっと、優しく、その腕はローラを包み込む。
(暖かい……)
ヴェルデの腕の中は暖かく心地よい。思わずローラは腕の中でそっと瞳を閉じ、口を開いた。
「夢を、見たのです。心臓が苦しくなるような、張り裂けそうな、そんな夢を」
「……もしかして、エルヴィン殿下の夢を?」
「そう、です」
ローラの答えに、一瞬だけヴェルデの手の力が強まる。だが、すぐに力は弱まり、そっと優しくローラの背中をさすった。
「大丈夫です。もう夢から覚めたのですから。私がここにいます。だから、安心してまた眠ってください。何度でも、私があなたを悪夢から覚ましてあげます」
心地よい声音で優しくそう言われ、背中をさする適度なリズムで少しずつローラを眠気が襲っていく。
(どうしてかしら、不思議だわ……ドキドキするはずなのに、それでもヴェルデ様の腕の中は心地よくて安心する)
そうして、いつの間にかローラはヴェルデの腕の中で静かに寝息をたてていた。
腕の中で眠るローラを、ヴェルデは優しく見つめ、そっとおでこにキスをする。
「おやすみなさい、いい夢を。私の愛しい眠り姫」
そう言って、ヴェルデはそっとローラを抱きしめた。壊れてしまわないように、そっと、優しく、その腕はローラを包み込む。
(暖かい……)
ヴェルデの腕の中は暖かく心地よい。思わずローラは腕の中でそっと瞳を閉じ、口を開いた。
「夢を、見たのです。心臓が苦しくなるような、張り裂けそうな、そんな夢を」
「……もしかして、エルヴィン殿下の夢を?」
「そう、です」
ローラの答えに、一瞬だけヴェルデの手の力が強まる。だが、すぐに力は弱まり、そっと優しくローラの背中をさすった。
「大丈夫です。もう夢から覚めたのですから。私がここにいます。だから、安心してまた眠ってください。何度でも、私があなたを悪夢から覚ましてあげます」
心地よい声音で優しくそう言われ、背中をさする適度なリズムで少しずつローラを眠気が襲っていく。
(どうしてかしら、不思議だわ……ドキドキするはずなのに、それでもヴェルデ様の腕の中は心地よくて安心する)
そうして、いつの間にかローラはヴェルデの腕の中で静かに寝息をたてていた。
腕の中で眠るローラを、ヴェルデは優しく見つめ、そっとおでこにキスをする。
「おやすみなさい、いい夢を。私の愛しい眠り姫」