目覚めた眠り姫は目覚めさせてくれた魔術師に恋をする
9 つないだ手
「ここが、私の魔法研究のための仕事場です」
ローラがヴェルデと共にサイレーン国へやってきて一週間が経った。サイレーン国内の法律や生活形態などをヴェルデからいろいろと学び、少しずつサイレーン国での生活が慣れてきたころ、ヴェルデに連れられてヴェルデの仕事場にローラはやってきた。そこは、ヴェルデの屋敷から少し歩いた場所にあり、二階建てのこじんまりとした小屋敷だった。
「この畑では主に薬草を育てています。魔法に使用するものばかりですね」
近くにある畑には様々な植物が植えられていた。どれもこれもローラは目にしたことのないものばかりで興味をそそられる。もっと近くで見ようと思うが、ヴェルデがそれを制した。
「ローラ様、ここには毒のある植物もありますので近寄りすぎると危険ですので気を付けてください。毒草も使い方によっては薬草になるのです。もし興味がおありでしたら、私が教えますのでなんでも聞いてくださいね」
にこっと微笑み、ヴェルデはローラの手を取って優しくつなぎ、畑の側を通って作業場である小屋敷へと向かう。
(えっ、急に手を……えっ?)
驚いて立ち止まってしまったローラに気づき、ヴェルデはきょとんとしている。
「ローラ様、どうかしましたか?」
「いえ、あの、急に手をつながれて驚いてしまって……」
「あ、すみません、お嫌でしたか?」
「い、いえ!嫌ではないのです。あの、あまりこうゆうことに慣れていなくて……」
ローラがヴェルデと共にサイレーン国へやってきて一週間が経った。サイレーン国内の法律や生活形態などをヴェルデからいろいろと学び、少しずつサイレーン国での生活が慣れてきたころ、ヴェルデに連れられてヴェルデの仕事場にローラはやってきた。そこは、ヴェルデの屋敷から少し歩いた場所にあり、二階建てのこじんまりとした小屋敷だった。
「この畑では主に薬草を育てています。魔法に使用するものばかりですね」
近くにある畑には様々な植物が植えられていた。どれもこれもローラは目にしたことのないものばかりで興味をそそられる。もっと近くで見ようと思うが、ヴェルデがそれを制した。
「ローラ様、ここには毒のある植物もありますので近寄りすぎると危険ですので気を付けてください。毒草も使い方によっては薬草になるのです。もし興味がおありでしたら、私が教えますのでなんでも聞いてくださいね」
にこっと微笑み、ヴェルデはローラの手を取って優しくつなぎ、畑の側を通って作業場である小屋敷へと向かう。
(えっ、急に手を……えっ?)
驚いて立ち止まってしまったローラに気づき、ヴェルデはきょとんとしている。
「ローラ様、どうかしましたか?」
「いえ、あの、急に手をつながれて驚いてしまって……」
「あ、すみません、お嫌でしたか?」
「い、いえ!嫌ではないのです。あの、あまりこうゆうことに慣れていなくて……」