目覚めた眠り姫は目覚めさせてくれた魔術師に恋をする
様子のおかしいローラに気づいたヴェルデは、ローラを心配そうに見つめる。その瞳があまりに美しく、自分を労わる情がこもっていることを感じて、ローラは思わず顔を背けてしまった。
「ローラ様、どうしたのですか?」
「だ、だめです、あまり見ないでください。お願いですから……」
「どうしてですか。ローラ様、そんなこと言われたら、さすがの俺でも傷つきます」
低く落ち込んだような声音が聞こえ、ハッとしてローラはヴェルデを見る。そこには悲しそうな、でも何かを期待するような複雑な表情のヴェルデがローラを見つめていた。
「っ、ごめんなさい。……その、あなたに見つめられると、胸が苦しくて……自分でもどうしていいかわからないのです」
顔を真っ赤にして振り絞るかのように言うローラに、ヴェルデは目を丸くしてから片手で顔を覆い、はぁーっと大きくため息をついた。
「そんな顔で、そんなこと言うなんて反則だろ……」
小声でそう言ってから、ヴェルデは掴んでいた片手をぐいっと引き寄せ、ローラを腕の中に閉じ込める。
「そう言ってくれるってことは、ローラ様も俺のことを意識してくれたってことですよね。嬉しいです」
ヴェルデはそう言って嬉しそうに笑う。ローラはヴェルデの腕の中で顔を真っ赤にすることしかできなかった。
「ローラ様、どうしたのですか?」
「だ、だめです、あまり見ないでください。お願いですから……」
「どうしてですか。ローラ様、そんなこと言われたら、さすがの俺でも傷つきます」
低く落ち込んだような声音が聞こえ、ハッとしてローラはヴェルデを見る。そこには悲しそうな、でも何かを期待するような複雑な表情のヴェルデがローラを見つめていた。
「っ、ごめんなさい。……その、あなたに見つめられると、胸が苦しくて……自分でもどうしていいかわからないのです」
顔を真っ赤にして振り絞るかのように言うローラに、ヴェルデは目を丸くしてから片手で顔を覆い、はぁーっと大きくため息をついた。
「そんな顔で、そんなこと言うなんて反則だろ……」
小声でそう言ってから、ヴェルデは掴んでいた片手をぐいっと引き寄せ、ローラを腕の中に閉じ込める。
「そう言ってくれるってことは、ローラ様も俺のことを意識してくれたってことですよね。嬉しいです」
ヴェルデはそう言って嬉しそうに笑う。ローラはヴェルデの腕の中で顔を真っ赤にすることしかできなかった。