目覚めた眠り姫は目覚めさせてくれた魔術師に恋をする
「この度は我が国の者がとんでもないことをしでかし、本当に申し訳ありません」
メイナードがガレスに向かってそう言うと、ガレスは口の端に弧を描き片手を振った。
「いや、ヴェルデがお灸をすえたからいいだろ。それにそちらの国でしっかり罰してくれれば問題はない」
「寛大な心遣い、感謝します」
「いいってことよ、俺たちの仲だろ」
ガレスの返事にメイナードが苦笑する。この二人は昔から仲が良いのだろうか?疑問に思ったローラに気づいたのだろう、ヴェルデがローラにそっと耳打ちした。
「お二人は同じ学校の先輩と後輩なのです。学生時代、国際交流でメイナード殿下が我が国の学校へ留学なさっていたのですよ」
なるほど、とローラがうなずくと、ヴェルデが真剣な眼差しでローラを見つめた。
「そんなことより、どこか痛いところはありませんか?……助けが遅くなって本当に申し訳ありません」
「そ、そんな……謝らないでください!」
ヴェルデの腕の中でローラが慌てて両手を振ると、メイナードもローラに謝罪する。
「申し訳ありませんでした。私がいながらローラ様をこんな目に合わせてしまって……これは我が国の不始末です。本当に申し訳ありません」
メイナードは深々とお辞儀をした。
「そ、そんな……お気になさらないでください。こうして私は無事に助かりました。それもこれも皆様のおかげです。だからどうか面をお上げください」
ね?と眉を下げてローラが微笑むと、メイナードは苦しそうに微笑んだ。
「まぁ、ローラ様がよくてもヴェルデは全く良くないみたいだけどな。ヴェルデ、お前はローラ様を連れて部屋に戻れ。ローラ様のことが気になって仕方がないだろ」
ガレスがヴェルデを見ながらそう言うと、ヴェルデはローラの肩をしっかりと抱いたままうなずいた。
メイナードがガレスに向かってそう言うと、ガレスは口の端に弧を描き片手を振った。
「いや、ヴェルデがお灸をすえたからいいだろ。それにそちらの国でしっかり罰してくれれば問題はない」
「寛大な心遣い、感謝します」
「いいってことよ、俺たちの仲だろ」
ガレスの返事にメイナードが苦笑する。この二人は昔から仲が良いのだろうか?疑問に思ったローラに気づいたのだろう、ヴェルデがローラにそっと耳打ちした。
「お二人は同じ学校の先輩と後輩なのです。学生時代、国際交流でメイナード殿下が我が国の学校へ留学なさっていたのですよ」
なるほど、とローラがうなずくと、ヴェルデが真剣な眼差しでローラを見つめた。
「そんなことより、どこか痛いところはありませんか?……助けが遅くなって本当に申し訳ありません」
「そ、そんな……謝らないでください!」
ヴェルデの腕の中でローラが慌てて両手を振ると、メイナードもローラに謝罪する。
「申し訳ありませんでした。私がいながらローラ様をこんな目に合わせてしまって……これは我が国の不始末です。本当に申し訳ありません」
メイナードは深々とお辞儀をした。
「そ、そんな……お気になさらないでください。こうして私は無事に助かりました。それもこれも皆様のおかげです。だからどうか面をお上げください」
ね?と眉を下げてローラが微笑むと、メイナードは苦しそうに微笑んだ。
「まぁ、ローラ様がよくてもヴェルデは全く良くないみたいだけどな。ヴェルデ、お前はローラ様を連れて部屋に戻れ。ローラ様のことが気になって仕方がないだろ」
ガレスがヴェルデを見ながらそう言うと、ヴェルデはローラの肩をしっかりと抱いたままうなずいた。