アイドル様は天然キラー
第4章 意識の変化
西園寺 奈央樹side
凛の家に居候を始めてしばらく経った頃──俺は上裸のまま仕事できる衣装を迷っていた。
系統は指定されてるものの、物は指定されてないから困る。
服を探して2つに絞ったはいいけど、どっちにしようか。
自分で考えても答えは出させそうにない。
こうなったら、凛に手伝ってもらおうかな?
「ねぇ、凛〜!!ちょっと来て〜」
そう考えた俺は、リビングにいるであろう凛に声をかける。
「はーい」
返事が聞こえてきてトントン・・・と階段をのぼってくる凛。
そして、ガチャっと部屋の扉を開けた。
「なんです──ミ゙ッ・・・!?」
扉を開けて上裸の俺を見た瞬間、よくわからない発語をしながら固まってしまう凛。
ホント、凛ってこういう反応するよね。
見てて面白い。
「あのさ、コレ。どっちがいい?」
「どっ・・・どっちと言うと・・・?」
上裸のまま手にした服を見せて選んでもらおうとする。
だけど、凛は突然の事で理解してないようだ。
この状況を飲み込めていない様子の凛は慌てながらも俺に聞き返す。
「この後スタジオ撮影があるんだ。系統は指定されたけど、どっちにするか悩んでて。どっちがいいか、凛に決めてもらおうと思って」
「おぉん・・・そういう・・・」
それを聞いた凛は片手で顔を覆い、納得したようだ。
「じゃ、じゃあ・・・左で・・・」
「わかった、着てみる」
俺の持ってる服を交互に見たあと、左手に持ってる黒のワイシャツを指さして選ぶ。
選ばれなかった服を投げ捨て、選ばれた方に袖を通す。
前にあるボタンは・・・止めなくていいか。
「・・・どう?」
「良いと思いマス・・・!!」
凛に感想を聞くと、視線を逸らしながらチラチラと俺の方を見てくる。
見るならずっとみてればいいのに、なんで逸らしながら見てるんだろう?
「ありがと。・・・?どうしたの?チラチラ見て」
「あ、いや・・・意外と筋肉あるんだなー・・・と・・・思って・・・」
俺の言葉に、ビクッと反応しながらポツポツと呟く凛。
そういえば、前閉めてないから腹筋丸見えだった。
「!・・・エッチ」
「ピッ・・・!?ゴメンナサイ!!」
凛の反応がみたくてわざと口にすると、ビクッと肩を震わせたあとバタバタと大急ぎでその場から駆け出して部屋から出ていく凛。
階段を駆け下りているのだろう、ドタドタと足音を立てている。
「ヒギャァァ!!うわぁぁぁ!!」
「・・・ふふっ」
ドタバタ音が鎮まったと思ったら今度は凛のくぐもった叫び声が聞こえてくる。
多分、クッションに顔を埋めながら叫んでいるんだろう。
もう聞き慣れたその叫び声に思わず笑ってしまう。
・・・本当、凛って可愛いなぁ・・・。
そう思った瞬間、俺はハッとする。
え・・・俺今、凛のこと可愛いと思った・・・?
どうして・・・可愛いと思ったんだろう・・・?
凛の家に居候を始めてしばらく経った頃──俺は上裸のまま仕事できる衣装を迷っていた。
系統は指定されてるものの、物は指定されてないから困る。
服を探して2つに絞ったはいいけど、どっちにしようか。
自分で考えても答えは出させそうにない。
こうなったら、凛に手伝ってもらおうかな?
「ねぇ、凛〜!!ちょっと来て〜」
そう考えた俺は、リビングにいるであろう凛に声をかける。
「はーい」
返事が聞こえてきてトントン・・・と階段をのぼってくる凛。
そして、ガチャっと部屋の扉を開けた。
「なんです──ミ゙ッ・・・!?」
扉を開けて上裸の俺を見た瞬間、よくわからない発語をしながら固まってしまう凛。
ホント、凛ってこういう反応するよね。
見てて面白い。
「あのさ、コレ。どっちがいい?」
「どっ・・・どっちと言うと・・・?」
上裸のまま手にした服を見せて選んでもらおうとする。
だけど、凛は突然の事で理解してないようだ。
この状況を飲み込めていない様子の凛は慌てながらも俺に聞き返す。
「この後スタジオ撮影があるんだ。系統は指定されたけど、どっちにするか悩んでて。どっちがいいか、凛に決めてもらおうと思って」
「おぉん・・・そういう・・・」
それを聞いた凛は片手で顔を覆い、納得したようだ。
「じゃ、じゃあ・・・左で・・・」
「わかった、着てみる」
俺の持ってる服を交互に見たあと、左手に持ってる黒のワイシャツを指さして選ぶ。
選ばれなかった服を投げ捨て、選ばれた方に袖を通す。
前にあるボタンは・・・止めなくていいか。
「・・・どう?」
「良いと思いマス・・・!!」
凛に感想を聞くと、視線を逸らしながらチラチラと俺の方を見てくる。
見るならずっとみてればいいのに、なんで逸らしながら見てるんだろう?
「ありがと。・・・?どうしたの?チラチラ見て」
「あ、いや・・・意外と筋肉あるんだなー・・・と・・・思って・・・」
俺の言葉に、ビクッと反応しながらポツポツと呟く凛。
そういえば、前閉めてないから腹筋丸見えだった。
「!・・・エッチ」
「ピッ・・・!?ゴメンナサイ!!」
凛の反応がみたくてわざと口にすると、ビクッと肩を震わせたあとバタバタと大急ぎでその場から駆け出して部屋から出ていく凛。
階段を駆け下りているのだろう、ドタドタと足音を立てている。
「ヒギャァァ!!うわぁぁぁ!!」
「・・・ふふっ」
ドタバタ音が鎮まったと思ったら今度は凛のくぐもった叫び声が聞こえてくる。
多分、クッションに顔を埋めながら叫んでいるんだろう。
もう聞き慣れたその叫び声に思わず笑ってしまう。
・・・本当、凛って可愛いなぁ・・・。
そう思った瞬間、俺はハッとする。
え・・・俺今、凛のこと可愛いと思った・・・?
どうして・・・可愛いと思ったんだろう・・・?