アイドル様は天然キラー
小豆沢 凛side
今日は珍しく学校もバイトもお休みの日。
あいにくの土砂降りの雨だから、外に服を干せないけど・・・部屋の中の掃除でもするかな。
私は、部屋の掃除をした後にお風呂場や脱衣所の掃除を始めた。
浴槽はほとんど使ってないからほとんど汚れてないし、軽く済ませた。
脱衣所にある洗面台はいつも使ってるから念入りに掃除しないとな・・・。
そう考えて掃除道具を手に持ち掃除をしていた時──ガチャリと扉が開いた。
「冷た・・・あ、凛」
「ヒョエッ!?」
中に入ってきたのは、雨に打たれたのか頭や体がずぶ濡れになった奈央樹くんだった。
しかも、着ている上着やワイシャツの前のボタンを外してはだけている状態で脱衣所に入ってきたのだ。
「ごめん、お風呂入れる?」
「ちょっ・・・あの・・・!!せめて脱衣所で服脱いでっ!!」
はだけているのを気にしてないのか、私にお風呂に入れるか聞いてくる奈央樹くんに、言葉を選びながら叫ぶ。
一緒に生活することには慣れたけど、推しの裸とか見慣れるわけないし・・・!!
「だって、雨に濡れてビショビショになったから肌に張り付いて気持ち悪いんだもん。それで?入れる?」
「秒で沸かします」
髪からしずくを滴らせながら首を傾げる奈央樹くんに対して、即答してスイッチを入れる。
風邪でも引かれたら大変だもん。
「ありがとう。・・・くしゅん・・・!」
お礼を言ったあとに一瞬動きが止まったかと思ったら、くしゃみをする奈央樹くん。
雨に濡れて体が冷えたのかもしれない。
「あぁ・・・!!と、とりあえず体拭いて!風邪引いちゃう!」
近くにたたんで置いていたタオルを手に持ち、奈央樹くんの頭に被せて髪の毛を乾かす。
わしゃわしゃと髪の毛を乾かすけど、奈央樹くんは片目を閉じてされるがままになっている。
「今日は土砂降りだってニュースで言ってたけど、傘持っていかなかったの?」
「・・・忘れた」
「全く・・・ほら、体も拭いて」
髪の毛の水滴が目立たなくなってから、首にタオルをかけて体を拭いてもらおうとする。
「わかった」
「ミ゙ッ・・・!?」
そう言ったと思ったら、はだけさせていた服を脱いで体を拭き始める奈央樹くん。
しかも、風邪を引いてしまうという一心だったから気付かなかったけど、かなり近い距離に立っていることに気付いてしまって目を丸くする。
こんな至近距離で服脱ぐなんて、危機感ないんか!?
「じ、じゃあ今のうちにシャワー浴びちゃって!!その間に沸くと思うから!!」
そう言い残して、急いでお風呂場から出ていく。
推しの上裸をまた見てしまった・・・!!
万死だ、万死・・・!!
扉を前で頭を抱えていると、ガチャリと後ろから音が聞こえてくる。
後ろを振り向くと、扉から奈央樹くんが顔をのぞかせていた。
「・・・一緒に入る?」
「はっ・・・!?入りません!!」
「なーんだ、残念」
そう言って、扉を閉める奈央樹くん。
な、なんてことを聞いてくるんだあの子は・・・!!
今日は珍しく学校もバイトもお休みの日。
あいにくの土砂降りの雨だから、外に服を干せないけど・・・部屋の中の掃除でもするかな。
私は、部屋の掃除をした後にお風呂場や脱衣所の掃除を始めた。
浴槽はほとんど使ってないからほとんど汚れてないし、軽く済ませた。
脱衣所にある洗面台はいつも使ってるから念入りに掃除しないとな・・・。
そう考えて掃除道具を手に持ち掃除をしていた時──ガチャリと扉が開いた。
「冷た・・・あ、凛」
「ヒョエッ!?」
中に入ってきたのは、雨に打たれたのか頭や体がずぶ濡れになった奈央樹くんだった。
しかも、着ている上着やワイシャツの前のボタンを外してはだけている状態で脱衣所に入ってきたのだ。
「ごめん、お風呂入れる?」
「ちょっ・・・あの・・・!!せめて脱衣所で服脱いでっ!!」
はだけているのを気にしてないのか、私にお風呂に入れるか聞いてくる奈央樹くんに、言葉を選びながら叫ぶ。
一緒に生活することには慣れたけど、推しの裸とか見慣れるわけないし・・・!!
「だって、雨に濡れてビショビショになったから肌に張り付いて気持ち悪いんだもん。それで?入れる?」
「秒で沸かします」
髪からしずくを滴らせながら首を傾げる奈央樹くんに対して、即答してスイッチを入れる。
風邪でも引かれたら大変だもん。
「ありがとう。・・・くしゅん・・・!」
お礼を言ったあとに一瞬動きが止まったかと思ったら、くしゃみをする奈央樹くん。
雨に濡れて体が冷えたのかもしれない。
「あぁ・・・!!と、とりあえず体拭いて!風邪引いちゃう!」
近くにたたんで置いていたタオルを手に持ち、奈央樹くんの頭に被せて髪の毛を乾かす。
わしゃわしゃと髪の毛を乾かすけど、奈央樹くんは片目を閉じてされるがままになっている。
「今日は土砂降りだってニュースで言ってたけど、傘持っていかなかったの?」
「・・・忘れた」
「全く・・・ほら、体も拭いて」
髪の毛の水滴が目立たなくなってから、首にタオルをかけて体を拭いてもらおうとする。
「わかった」
「ミ゙ッ・・・!?」
そう言ったと思ったら、はだけさせていた服を脱いで体を拭き始める奈央樹くん。
しかも、風邪を引いてしまうという一心だったから気付かなかったけど、かなり近い距離に立っていることに気付いてしまって目を丸くする。
こんな至近距離で服脱ぐなんて、危機感ないんか!?
「じ、じゃあ今のうちにシャワー浴びちゃって!!その間に沸くと思うから!!」
そう言い残して、急いでお風呂場から出ていく。
推しの上裸をまた見てしまった・・・!!
万死だ、万死・・・!!
扉を前で頭を抱えていると、ガチャリと後ろから音が聞こえてくる。
後ろを振り向くと、扉から奈央樹くんが顔をのぞかせていた。
「・・・一緒に入る?」
「はっ・・・!?入りません!!」
「なーんだ、残念」
そう言って、扉を閉める奈央樹くん。
な、なんてことを聞いてくるんだあの子は・・・!!