ロマンスに心酔



あっという間に畳み終わったので、ベッドの横に置いていたマフラーをもってリビングに行く。

もうすでにいい匂いが漂っていた。


「わー!めっちゃいい匂い⋯⋯!」


「よかった。もうちょいでできるよ」


「やったあ!顔洗ってきます!」


マフラーをソファの上に置いてから、洗面所で軽く身だしなみを整える。

再びリビングに戻った頃には、テーブルにおいしそうなフレンチトーストが並んでいた。


「おいしそう〜!すごい、お店みたい!」


「ふ、めっちゃ喜んでる」


「喜んでます!うれしい〜!ありがとうございます」


そういうせんぱいもにこにこしている。


「食べよ」


「いただきます!」


さっそくナイフを入れると、とってもふわふわですぐに切れる。

口に入れると、やさしい甘さがじゅわっと広がった。


「んんん!おいしすぎる⋯⋯!」


「ん、うまいな」


これはパクパクいけちゃうやつだ。


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