ロマンスに心酔



朝ごはんに美味しいものをしっかり食べて気合いを入れて、その日の仕事を全力で頑張る。

せんぱいのおかげで、きょうのわたしはいつもの何倍も頑張れそうだ。


「特に今日の夜は戦いが待ち受けてるから、いつもより気合い入ってる」


「わたしも、この朝ごはんのおかげですっごく頑張れそうです!」


「仕事は程よく、夜は一緒に頑張ろうな」


「はい!ありがとうございます」


朝ごはんをぺろりと平らげて、皿洗いは食洗機にお任せし、朝の支度にとりかかる。

いつも持ち歩いてるメイクポーチで簡単に化粧をし、髪はポニーテールにして、前髪はせんぱいのアイロンをお借りする。

きのう買ったシンプルなブラウスとスキニーに着替えて、準備完了。


「おお、会社の青葉だ」


「変身完了しました!」


そういうせんぱいも、髪をセットしてオンモードだ。

いちご味の歯磨き粉を使っているとは到底想像つかない。


「じゃ、行こ」


「はい!おじゃましました」


忘れ物がないか最終チェックをし、ぺこりと頭を下げてお家を出た。

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