ロマンスに心酔



「いったん水飲も」


「ありがとうございまあす」


いつの間にか頼んでくれていた水を一口飲むと、身体の火照りが少し治まる。


「青葉、今は付き合ってるひといないって言ってたよな」


「はあい、社会人になってから、ぜろですー」


「え、そうなんだ」


「せんぱいは、いつからいないんですか?」


「んー、もう2年くらい?振られてから仕事ばっかしてたから」


「ええ!せんぱいでも、ふられるんだ⋯⋯」


「ふ、どういうことそれ」


「だってせんぱい、かっこいいしやさしいし、かんぺきなのに⋯⋯」


「えーてれるなー、ありがとう酔っ払い」


「な!酔ってないです!赤いだけです」


「どーだか」


お酒のおかげで、よりプライベートな話題にも踏み込める。

調子に乗っていろいろなことを聞きたくなる。

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