ロマンスに心酔
駅方向に向かって歩きながら、見つけたコンビニに入る。
「すきなアイスとかあるんですか?」
「んー、これとかすき」
「わたしもすきです!おいしいですよねえ」
「2個しか入ってないし、ご褒美感あるよな」
ふたりであれこれ言いながら、アイスコーナーを物色する。
「うわー、なつかしい」
「本当だ!サークルでよく半分こしてましたよね」
「久しぶりに食べたいなー、半分こしよ」
「わー!いいですねえ!」
大学時代によく食べたパピコを手に取り、レジに向かう。
コンビニを出て、パッケージを開けて半分に割り、せんぱいに渡した。
「ありがとう。うわー、久しぶりだ」
せんぱいの目がきらきらしている。
こういうところが、せんぱいのずるいところだ。