あなたと共に見る夢は〜俺様トップモデルの甘くみだらな包囲網〜
「早速なんだけど、莉帆は今からいつもの業務は離れていいから。当面の食料品を買って、禅のマンションに向かってくれる?スケジュールはできるだけ調整して、禅が数日間マンションから一歩も外に出ないで済むようにしたいの」
「かしこまりました」
禅の住むマンションの住所を教えてもらい、莉帆はデスクに戻って荷物をまとめると成美に声をかける。
「成美さん、社長から頼まれごとがあって外出して来ます」
「あら、そうなの。買い物?」
「はい、そんな感じです」
「気をつけてね、行ってらっしゃい」
「ありがとうございます」
にこやかに見送ってくれる成美に心が痛む。
このあと社長からオフィスの全社員に話があるだろう。
皆が受けるショックと、明日からのマスコミ対応の凄まじさを想像すると、その場にいてお手伝いできない自分がはがゆかった。
(ううん、そんなこと言ってる場合じゃない。私には大変な業務が任されているんだから)
莉帆はキュッと唇を引き結ぶとオフィスをあとにして歩き出した。
和也に裏切らせた悲しみを心の奥底に押し殺したまま…。
「かしこまりました」
禅の住むマンションの住所を教えてもらい、莉帆はデスクに戻って荷物をまとめると成美に声をかける。
「成美さん、社長から頼まれごとがあって外出して来ます」
「あら、そうなの。買い物?」
「はい、そんな感じです」
「気をつけてね、行ってらっしゃい」
「ありがとうございます」
にこやかに見送ってくれる成美に心が痛む。
このあと社長からオフィスの全社員に話があるだろう。
皆が受けるショックと、明日からのマスコミ対応の凄まじさを想像すると、その場にいてお手伝いできない自分がはがゆかった。
(ううん、そんなこと言ってる場合じゃない。私には大変な業務が任されているんだから)
莉帆はキュッと唇を引き結ぶとオフィスをあとにして歩き出した。
和也に裏切らせた悲しみを心の奥底に押し殺したまま…。