あなたと共に見る夢は〜俺様トップモデルの甘くみだらな包囲網〜
夕食は、きのこやブロッコリーなどの蒸し野菜、豆腐とわかめの味噌汁に、ささみの親子丼を作った。
「莉帆、いつもこんなメニュー作ってるのか?」
「ううん、一人だともっと適当。肉焼いてタレかけてご飯にのっけて食べる、みたいな」
「そっか。ごめん、俺に合わせてくれて」
「ええー?!なんで急にそんな殊勝なこと言うの?気味悪い」
「気味悪いってなんだ!」
「だって背筋がゾクッてしたんだもん」
「いいよ、もう。2度と言わないからな」
そう言いながらふてくされたようにモグモグご飯を食べる禅がおかしくて、莉帆はふふっと笑う。
食後のコーヒーを飲むと、禅は莉帆を奥の部屋に案内した。
「ここ自由に使っていいから。バスルームも部屋についてる」
「ありがとう。素敵な部屋だね」
「そうか?全然使ってないけど、ハウスキーピングでいつも掃除はされてるはず」
「そうなんだ!すごいね。それって、留守の間に来てくれるの?」
「ああ。今は引きこもってるから止めてるけど、パリに行ってる間は時々やっておいてもらおうかなと思ってる」
ふうん…と軽く頷いてから、莉帆は、ん?と首をひねる。
「彼女に頼んで来てもらえばいいんじゃない?どうせ部屋の換気くらいでしょ?」
「俺いないから、彼女」
「え、ええー?!嘘でしょ?そんなの信じない」
「なんでだよ?」
「だって引く手あまたでしょう?あ、特定の彼女はいないってことか。夜のお友達はたくさんいるのね?」
「莉帆、お前何でも翻訳するんだな。ちなみにセフレもいない」
「じゃあ、宅配健康?」
ブッと禅は吹き出す。
「改めて聞くと健全な響きだな。頼んだことないよ」
「夕べ頼もうとしてたじゃない」
「危うくね。でもこんな仕事してる以上、その辺りは気をつけてる。気軽に誰とでも寝るワケじゃない…って、なんだよその顔は?」
「あら、どんな顔ですか?」
「じとーっと睨まれてるのは気のせいか?」
「気のせいじゃありませんこと?」
プイッと莉帆がそっぽを向くと、いきなり禅は腕を伸ばして莉帆の頭を抱え込んだ。
「気軽に女を抱かないのはホント。莉帆だから抱いたんだ」
耳元でささやかれ、莉帆はタコのように真っ赤になる。
「なに?照れてんだ、可愛い。今夜も一緒に寝る?グフフな下着つけてるんだしさ」
「バカ!変態!もう、とっとと出てってよ!」
「はいはい。そんなに押すなってば。寂しくなったらいつでもおいで」
「行きませんから!」
莉帆は部屋から禅を追い出すと、ガチャリと鍵をかけた。
「莉帆、いつもこんなメニュー作ってるのか?」
「ううん、一人だともっと適当。肉焼いてタレかけてご飯にのっけて食べる、みたいな」
「そっか。ごめん、俺に合わせてくれて」
「ええー?!なんで急にそんな殊勝なこと言うの?気味悪い」
「気味悪いってなんだ!」
「だって背筋がゾクッてしたんだもん」
「いいよ、もう。2度と言わないからな」
そう言いながらふてくされたようにモグモグご飯を食べる禅がおかしくて、莉帆はふふっと笑う。
食後のコーヒーを飲むと、禅は莉帆を奥の部屋に案内した。
「ここ自由に使っていいから。バスルームも部屋についてる」
「ありがとう。素敵な部屋だね」
「そうか?全然使ってないけど、ハウスキーピングでいつも掃除はされてるはず」
「そうなんだ!すごいね。それって、留守の間に来てくれるの?」
「ああ。今は引きこもってるから止めてるけど、パリに行ってる間は時々やっておいてもらおうかなと思ってる」
ふうん…と軽く頷いてから、莉帆は、ん?と首をひねる。
「彼女に頼んで来てもらえばいいんじゃない?どうせ部屋の換気くらいでしょ?」
「俺いないから、彼女」
「え、ええー?!嘘でしょ?そんなの信じない」
「なんでだよ?」
「だって引く手あまたでしょう?あ、特定の彼女はいないってことか。夜のお友達はたくさんいるのね?」
「莉帆、お前何でも翻訳するんだな。ちなみにセフレもいない」
「じゃあ、宅配健康?」
ブッと禅は吹き出す。
「改めて聞くと健全な響きだな。頼んだことないよ」
「夕べ頼もうとしてたじゃない」
「危うくね。でもこんな仕事してる以上、その辺りは気をつけてる。気軽に誰とでも寝るワケじゃない…って、なんだよその顔は?」
「あら、どんな顔ですか?」
「じとーっと睨まれてるのは気のせいか?」
「気のせいじゃありませんこと?」
プイッと莉帆がそっぽを向くと、いきなり禅は腕を伸ばして莉帆の頭を抱え込んだ。
「気軽に女を抱かないのはホント。莉帆だから抱いたんだ」
耳元でささやかれ、莉帆はタコのように真っ赤になる。
「なに?照れてんだ、可愛い。今夜も一緒に寝る?グフフな下着つけてるんだしさ」
「バカ!変態!もう、とっとと出てってよ!」
「はいはい。そんなに押すなってば。寂しくなったらいつでもおいで」
「行きませんから!」
莉帆は部屋から禅を追い出すと、ガチャリと鍵をかけた。