あなたと共に見る夢は〜俺様トップモデルの甘くみだらな包囲網〜
撮影現場
翌日。
マンションの地下駐車場に停めてあった社用車で、莉帆は禅を撮影現場まで送り届けた。
「おはようございます」
「おっ、禅ちゃーん!元気してたー?」
写真スタジオに入ると、大きなカメラを手にした40代くらいの大柄な男性が振り返る。
禅に近づくと背伸びをし、ワシャワシャと禅の頭をなで回す。
「源さん、モデルの髪型台無し」
「あら、これもいいじゃなーい。ワイルドで色気ムンムンよ」
そう言うとカシャカシャと禅の写真を撮る。
「源さん、それプライベートで悪用しないでよ?」
「ギクッ!なんで分かっちゃうのー?いいじゃない。特大ポスターにしてベッドの横に貼るくらい」
「ぜっっったいにやめて」
莉帆は2人のやり取りを1歩下がって聞きながら、挨拶するタイミングを待っていた。
すると大柄なカメラマンが、ふと莉帆を見る。
「やだ!可愛い子リスちゃん!」
子リス?と莉帆は眉根を寄せる。
「源さん、莉帆に手出すなよ」
「莉帆ちゃんっていうの?可愛い名前の子リスちゃんね。私は源さんよ。禅ちゃん源さんの源さん」
「おい!勝手に俺をお笑い芸人にするな!」
止まらない2人の様子に、莉帆は割り込んで挨拶する。
「あの、ご挨拶が遅れました。わたくし、株式会社ユニバース エージェンシーの…」
「あー!分かった!新しいマネージャーさんね?やったじゃない、禅。こんなに可愛い子リスちゃんがついてくれるなんて。梶田社長も、最初から莉帆ちゃんをマネージャーにしてくれたら良かったのにね」
またしても2人のやり取りが始まった。
「莉帆はまだ入社2年目だ。その頃にはいなかった」
「そっかー。で?禅はもう子リスちゃんに手を出しちゃったの?」
「バカ!何言ってんの?」
「あらやだ!真っ赤になってる。珍しいー。写真撮っとこ」
「源さん!」
あの…と声をかけるものの、莉帆はどうにも2人を止められなかった。
マンションの地下駐車場に停めてあった社用車で、莉帆は禅を撮影現場まで送り届けた。
「おはようございます」
「おっ、禅ちゃーん!元気してたー?」
写真スタジオに入ると、大きなカメラを手にした40代くらいの大柄な男性が振り返る。
禅に近づくと背伸びをし、ワシャワシャと禅の頭をなで回す。
「源さん、モデルの髪型台無し」
「あら、これもいいじゃなーい。ワイルドで色気ムンムンよ」
そう言うとカシャカシャと禅の写真を撮る。
「源さん、それプライベートで悪用しないでよ?」
「ギクッ!なんで分かっちゃうのー?いいじゃない。特大ポスターにしてベッドの横に貼るくらい」
「ぜっっったいにやめて」
莉帆は2人のやり取りを1歩下がって聞きながら、挨拶するタイミングを待っていた。
すると大柄なカメラマンが、ふと莉帆を見る。
「やだ!可愛い子リスちゃん!」
子リス?と莉帆は眉根を寄せる。
「源さん、莉帆に手出すなよ」
「莉帆ちゃんっていうの?可愛い名前の子リスちゃんね。私は源さんよ。禅ちゃん源さんの源さん」
「おい!勝手に俺をお笑い芸人にするな!」
止まらない2人の様子に、莉帆は割り込んで挨拶する。
「あの、ご挨拶が遅れました。わたくし、株式会社ユニバース エージェンシーの…」
「あー!分かった!新しいマネージャーさんね?やったじゃない、禅。こんなに可愛い子リスちゃんがついてくれるなんて。梶田社長も、最初から莉帆ちゃんをマネージャーにしてくれたら良かったのにね」
またしても2人のやり取りが始まった。
「莉帆はまだ入社2年目だ。その頃にはいなかった」
「そっかー。で?禅はもう子リスちゃんに手を出しちゃったの?」
「バカ!何言ってんの?」
「あらやだ!真っ赤になってる。珍しいー。写真撮っとこ」
「源さん!」
あの…と声をかけるものの、莉帆はどうにも2人を止められなかった。