あなたと共に見る夢は〜俺様トップモデルの甘くみだらな包囲網〜
「わっ!」
驚いた莉帆が顔を上げると、禅は莉帆をベッドに組み敷いて見下ろした。
真剣な眼差しで、禅は莉帆の顔を覗き込む。
「莉帆…、ありがとう。もう俺、それしか言えない。どんなに助けてもらったか、どんなに心強かったか。お前がいてくれたから踏ん張れた。お前が俺の手を引いて奮い立たせてくれた。俺の…、俺さえも諦めそうになった夢を、最後まで信じ続けてくれた。ありがとう、莉帆」
「ううん、全ては禅の実力だよ。コネも知名度もないゼロからのスタート。しかも舞台は最高峰のパリコレ。そこで見事に禅は勝ち切った。世界が認めたんだよ、禅はトップモデルだって」
莉帆…と禅は目を潤ませた。
「莉帆のおかげだ。俺の実力だけじゃどうしようもない場面を、あんなにかっこ良く立ち向かってくれた。あの時の莉帆の背中、めちゃくちゃ頼もしかった。サムライ魂を見たね」
ええ?!と莉帆は不満げに声を上げる。
「それ、ちっとも嬉しくないんだけど?」
「なんでだよ?可愛いのにかっこいい。無邪気だけどたくましい。子どもみたいだけど頼もしい。お前は最高のマネージャーだ。そして俺の、たった一人の最愛の女」
段々切なげな表情になる禅から、莉帆は目を逸らせない。
「莉帆、俺は心からお前を愛してる。お前以外の女なんて考えられない。お前のいないこの先の人生もあり得ない。お前はずっと俺だけの女だ。分かったか?」
真っ直ぐに告げられて、莉帆は思わず目をしばたかせた。
「え?あの…。私、ひょっとして今脅されてる?」
「なんでだよ?!」
「だって、逃げようもんなら、地の果てまでも追いかけてやる、みたいに聞こえたんだけど?」
「ああ、それはそうだ」
「ひっ!やっぱり脅しじゃない」
「諦めろ。とっくの前から、お前はもう俺だけのものだ」
そう言うと莉帆の頬に手を当てて、禅は深く口づけた。
言葉とは裏腹に、甘く優しく、愛を込めて。
「莉帆、一生俺のそばにいろ」
「…禅にもし、他に好きな人ができたら?」
「できるかよ。お前以上の女がどこにいる?お前にとっても俺は世界一の男だ」
プッと莉帆は思わず吹き出す。
「出たよ、オラオラの俺様禅様」
「ああ、そうだよ。俺以上にいい男、いるか?」
「ううん、いない。絶対に」
すると禅はニヤッと口角を上げた。
「分かってんじゃない」
そしてまた莉帆に優しくキスをする。
「莉帆」
「ん?」
「今夜は朝まで寝かせないからな」
うっとりと目を閉じかけていた莉帆は、ぱちくりと目を丸くした。
「俺ちゃんと約束守ったからな。ごほうび、ちょうだい」
「えっと、あの?」
「世界の切符を勝ち取ったんだ。それはもう特大の大サービスつけてくれるよな?」
耳元でそうささやくと、禅は莉帆の両手に自分の指を絡ませ、莉帆の首筋から胸元へと唇を滑らせていく。
「禅、あの、んんっ!」
「ずっと我慢してたんだ。俺の想いを全部注ぎ込んでやる」
「や、ちょっと、あっ…」
徐々に敏感になる莉帆の身体がピクンと跳ねた。
「莉帆。愛してる、お前だけを。この先もずっと」
「私も。愛してる、禅。私はずっと、あなただけのもの」
やがて言葉はいらなくなる。
身体に触れられる禅の手から、唇から、たくさんの愛情が溢れ出し、莉帆は全身でそれを受け止めた。
求められる喜びと愛される幸せに胸が打ち震え、涙がこぼれる。
禅は莉帆の頬にスッと流れる涙をキスで拭った。
(この幸せがずっとずっと続きますように)
莉帆はそう願いながら、禅のたくましい背中をぎゅっと抱きしめる。
禅の肩越しに見える、夜空に浮かんだ綺麗な三日月を見つめながら…
驚いた莉帆が顔を上げると、禅は莉帆をベッドに組み敷いて見下ろした。
真剣な眼差しで、禅は莉帆の顔を覗き込む。
「莉帆…、ありがとう。もう俺、それしか言えない。どんなに助けてもらったか、どんなに心強かったか。お前がいてくれたから踏ん張れた。お前が俺の手を引いて奮い立たせてくれた。俺の…、俺さえも諦めそうになった夢を、最後まで信じ続けてくれた。ありがとう、莉帆」
「ううん、全ては禅の実力だよ。コネも知名度もないゼロからのスタート。しかも舞台は最高峰のパリコレ。そこで見事に禅は勝ち切った。世界が認めたんだよ、禅はトップモデルだって」
莉帆…と禅は目を潤ませた。
「莉帆のおかげだ。俺の実力だけじゃどうしようもない場面を、あんなにかっこ良く立ち向かってくれた。あの時の莉帆の背中、めちゃくちゃ頼もしかった。サムライ魂を見たね」
ええ?!と莉帆は不満げに声を上げる。
「それ、ちっとも嬉しくないんだけど?」
「なんでだよ?可愛いのにかっこいい。無邪気だけどたくましい。子どもみたいだけど頼もしい。お前は最高のマネージャーだ。そして俺の、たった一人の最愛の女」
段々切なげな表情になる禅から、莉帆は目を逸らせない。
「莉帆、俺は心からお前を愛してる。お前以外の女なんて考えられない。お前のいないこの先の人生もあり得ない。お前はずっと俺だけの女だ。分かったか?」
真っ直ぐに告げられて、莉帆は思わず目をしばたかせた。
「え?あの…。私、ひょっとして今脅されてる?」
「なんでだよ?!」
「だって、逃げようもんなら、地の果てまでも追いかけてやる、みたいに聞こえたんだけど?」
「ああ、それはそうだ」
「ひっ!やっぱり脅しじゃない」
「諦めろ。とっくの前から、お前はもう俺だけのものだ」
そう言うと莉帆の頬に手を当てて、禅は深く口づけた。
言葉とは裏腹に、甘く優しく、愛を込めて。
「莉帆、一生俺のそばにいろ」
「…禅にもし、他に好きな人ができたら?」
「できるかよ。お前以上の女がどこにいる?お前にとっても俺は世界一の男だ」
プッと莉帆は思わず吹き出す。
「出たよ、オラオラの俺様禅様」
「ああ、そうだよ。俺以上にいい男、いるか?」
「ううん、いない。絶対に」
すると禅はニヤッと口角を上げた。
「分かってんじゃない」
そしてまた莉帆に優しくキスをする。
「莉帆」
「ん?」
「今夜は朝まで寝かせないからな」
うっとりと目を閉じかけていた莉帆は、ぱちくりと目を丸くした。
「俺ちゃんと約束守ったからな。ごほうび、ちょうだい」
「えっと、あの?」
「世界の切符を勝ち取ったんだ。それはもう特大の大サービスつけてくれるよな?」
耳元でそうささやくと、禅は莉帆の両手に自分の指を絡ませ、莉帆の首筋から胸元へと唇を滑らせていく。
「禅、あの、んんっ!」
「ずっと我慢してたんだ。俺の想いを全部注ぎ込んでやる」
「や、ちょっと、あっ…」
徐々に敏感になる莉帆の身体がピクンと跳ねた。
「莉帆。愛してる、お前だけを。この先もずっと」
「私も。愛してる、禅。私はずっと、あなただけのもの」
やがて言葉はいらなくなる。
身体に触れられる禅の手から、唇から、たくさんの愛情が溢れ出し、莉帆は全身でそれを受け止めた。
求められる喜びと愛される幸せに胸が打ち震え、涙がこぼれる。
禅は莉帆の頬にスッと流れる涙をキスで拭った。
(この幸せがずっとずっと続きますように)
莉帆はそう願いながら、禅のたくましい背中をぎゅっと抱きしめる。
禅の肩越しに見える、夜空に浮かんだ綺麗な三日月を見つめながら…