あなたと共に見る夢は〜俺様トップモデルの甘くみだらな包囲網〜
しばらくすると、奥の社長室のドアがガチャッと開く。

和也が姿を現し、ドアを押さえたまま社長室を振り返る。

「それでは、失礼します」
「身体に気をつけて。がんばってね!禅」
「はい、ありがとうございます」

禅と60代の女性社長のやり取りが聞こえたあと、和也が開けているドアから禅が出て来た。

「お疲れ様です!」

莉帆達社員が一斉に立ち上がって、禅に挨拶する。

「お疲れ様です」

その間を、まるでランウェイのウォーキングのように、禅は颯爽と歩いて行った。
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