あなたと共に見る夢は〜俺様トップモデルの甘くみだらな包囲網〜
禅の密着取材が放送された翌日から、莉帆達は怒涛の日々を強いられた。
とにかく電話が鳴り止まない。
取材の申し込み、契約の依頼、ファンからの問い合わせ…
その対応だけで時間が飛ぶように過ぎていく。
その合間にも、莉帆は禅のマネージャーとして現場の送迎や立ち会いに追われていた。
「莉帆、大丈夫か?今日は俺一人で現場入りするから、マンションで休んでろ」
禅が心配してそう言っても、莉帆は大丈夫と笑う。
「だって、嬉しくて仕方ないの。禅がパリコレに出たことで、こんなにもみんなに喜んでもらえるなんて。電話をくれる人がみんな、禅のことをすごいって言ってたよ」
それにSNSでは、「色々あったけど、新しいマネージャーがいい人そうで良かった」という書き込みもあり、莉帆はホッとすると同時に更にがんばろう!と心に決めた。
「そうか。でも莉帆の負担が大きくなってる。くれぐれも無理するなよ?」
「うん、分かってる」
そしていつものように莉帆の運転で、現場に向かった。
「わあ、素敵なところだね」
今日の撮影現場は、都内のラグジュアリーホテルの一室。
そこで雑誌の撮影とインタビューが予定されていた。
「おはようございます。よろしくお願いいたします」
莉帆が挨拶しながら部屋に入ると、カメラの準備をしていた源さんが顔を上げた。
「莉帆ちゃーん!見たわよー、テレビ。もうおじさん胸キュン!禅ったら色気全開!ショーももちろんかっこ良かったけど、パリの中心で愛を叫んじゃって。私も思わずキャー!って叫んじゃったわよ」
「え?源さん、それってどの場面のこと?」
「またまたー、照れちゃって。『誰よりも一番近くで支えてくれたマネージャーを心から愛してる』なーんて!もう身悶えちゃったわよ」
「ええ?!そんなセリフじゃなかったわよね?」
「そんなセリフだったわよーん」
はい?と莉帆は脱力する。
(え、私がおかしい?禅と源さんが普通なの?)
いやいや、そんなはずはない、と思い直して、莉帆は打ち合わせを始めた。
とにかく電話が鳴り止まない。
取材の申し込み、契約の依頼、ファンからの問い合わせ…
その対応だけで時間が飛ぶように過ぎていく。
その合間にも、莉帆は禅のマネージャーとして現場の送迎や立ち会いに追われていた。
「莉帆、大丈夫か?今日は俺一人で現場入りするから、マンションで休んでろ」
禅が心配してそう言っても、莉帆は大丈夫と笑う。
「だって、嬉しくて仕方ないの。禅がパリコレに出たことで、こんなにもみんなに喜んでもらえるなんて。電話をくれる人がみんな、禅のことをすごいって言ってたよ」
それにSNSでは、「色々あったけど、新しいマネージャーがいい人そうで良かった」という書き込みもあり、莉帆はホッとすると同時に更にがんばろう!と心に決めた。
「そうか。でも莉帆の負担が大きくなってる。くれぐれも無理するなよ?」
「うん、分かってる」
そしていつものように莉帆の運転で、現場に向かった。
「わあ、素敵なところだね」
今日の撮影現場は、都内のラグジュアリーホテルの一室。
そこで雑誌の撮影とインタビューが予定されていた。
「おはようございます。よろしくお願いいたします」
莉帆が挨拶しながら部屋に入ると、カメラの準備をしていた源さんが顔を上げた。
「莉帆ちゃーん!見たわよー、テレビ。もうおじさん胸キュン!禅ったら色気全開!ショーももちろんかっこ良かったけど、パリの中心で愛を叫んじゃって。私も思わずキャー!って叫んじゃったわよ」
「え?源さん、それってどの場面のこと?」
「またまたー、照れちゃって。『誰よりも一番近くで支えてくれたマネージャーを心から愛してる』なーんて!もう身悶えちゃったわよ」
「ええ?!そんなセリフじゃなかったわよね?」
「そんなセリフだったわよーん」
はい?と莉帆は脱力する。
(え、私がおかしい?禅と源さんが普通なの?)
いやいや、そんなはずはない、と思い直して、莉帆は打ち合わせを始めた。