あなたと共に見る夢は〜俺様トップモデルの甘くみだらな包囲網〜
「莉帆…」
隣の部屋に戻った途端、聞こえてきた呟きに莉帆は顔を上げる。
次の瞬間目を見開いた。
どこかの異世界から突然現れたのかと思うほど、恐ろしくかっこいい禅の姿。
光沢のあるシルク素材の黒いスーツは、禅のスタイルに合わせたオートクチュール。
長い手足を最大限に生かしたその衣装を、禅は完璧に着こなしている。
すっきりと整えられた髪型も、男の魅力を感じさせて息を呑むほどセクシーだ。
近づくのも、声をかけるのもはばかられ、莉帆はただその場に立ちすくむ。
「じゃあ、時間になったら迎えに来るわね。ちょっと休憩してて」
そう言ってスタッフ達は部屋を出て行った。
残された禅と莉帆は、互いの姿にしばし呆然とする。
やがて禅が「莉帆」と優しく名を呼んだ。
「はい」
「驚いた。こんなにも美しいなんて」
禅が右手を差し出し、莉帆の左手をそっとすくい上げる。
そのままグッと莉帆の手を引き、ウエストを抱き寄せた。
「莉帆、息を呑むほど綺麗だよ。でももう1つだけ身に着けて欲しいものがある」
「え?」
莉帆が首を傾げると、禅はジャケットのポケットから小さなビロードのリングケースを取り出し、そっとケースを開く。
目がくらむほどのまばゆいダイヤモンドの輝きに、莉帆は思わず口元を両手で覆って目を見張る。
「莉帆、俺に世界の景色を見せてくれてありがとう。莉帆のおかげで今俺はこの場にいられる。莉帆がいてくれたから、俺は自分の信念を曲げずに歩いて来られた。莉帆が誰よりも…、俺よりも俺を信じてくれたから、最後まで諦めずにやり遂げられた。ありがとう、莉帆。必ず俺は莉帆を幸せにしてみせる。これからも俺のそばにいて欲しい。結婚しよう、莉帆」
ポロポロと莉帆の瞳からとめどなく涙がこぼれ落ちる。
「そんな…、私でいいの?」
「当たり前だ。莉帆がいい。莉帆しかいない」
「私、なんの取り柄もないのに。綺麗なモデルさんとも違うし、キャリアウーマンでもない。男の人から見たら、簡単に扱ってもいいような」
「ストップ!」
禅が莉帆の唇に人差し指を当てる。
「俺の女を悪く言うのは俺が許さない。莉帆、お前は誰よりもいい女だ。だって、この俺様が選んだ女なんだからな。分かったか?」
有無を言わさぬ禅の威圧的な態度に、莉帆はコクンと頷く。
すると禅はフッと柔らかく笑って莉帆を抱きしめた。
「まだ足りなかったか?もっと思い知らせてやらなきゃな、俺がどんなに莉帆に惚れてるかってこと。可愛くてかっこ良くて優しくて、素直で無邪気で健気で美しい。この俺様がぞっこんになった女だぞ?世界で一番いい女に決まってる。莉帆、観念しろ。お前は絶対に俺から逃げられない」
禅の腕の中で、莉帆もふふっと笑う。
「逃げないよ、逃げられる気もしない。こんなにもかっこ良くて、オラオラの俺様で、だけどとびきり優しくて、生き様は凛としてて。世界で一番素敵な、私の最愛の人。禅、私はあなたにぞっこんです。一生かけてあなたを愛し続けます」
禅は嬉しそうに笑うと、もう一度莉帆を優しく抱きしめた。
「結婚しよう、莉帆」
「はい。あなたと結婚させてください、禅」
互いの耳元で誓い合うと、禅は改めてリングケースから指輪を取り出し、莉帆の左手薬指にそっとはめる。
「よっしゃー!ぴったり!」
大きな声でガッツポーズを作る禅に、莉帆はたまらず笑い出す。
「あはは!賭けに出たんだね、指輪のサイズ」
「ちげーよ、確信してたもん。俺様は何でもお見通しよ」
「その割りには随分な喜びようじゃない?」
「うるせーな。莉帆に似合ってるから喜んだの」
どうだか、と呟いてから、莉帆はそっと指輪に触れてみた。
「綺麗…。素敵な指輪をありがとう、禅。ずっと大切に着けてるね」
「ああ。よく似合ってる、莉帆」
禅は莉帆の肩を抱き寄せると、優しくキスをする。
チュッ…とかすかなリップ音と熱い吐息が2人を甘く包み込んだ。
「やべ、スイッチが…。しかもここ、でっかいベッドあるし。時間、まだあるかな?」
「ななな、何言ってんのー?!バカも休み休み言いなさい!これから大事な仕事があるのよ?」
莉帆は顔を真っ赤にして憤慨する。
「ちぇ、そんなに怒ることないだろ?じゃあ今は我慢するから、夜はよろしくな?」
艶のある声でささやかれ、莉帆は仕方なく小さく頷いた。
「よっしゃー!夜の為にがんばろー!」
俄然張り切り出した禅に呆れながらも、莉帆も夜を楽しみにがんばろうと思った。
隣の部屋に戻った途端、聞こえてきた呟きに莉帆は顔を上げる。
次の瞬間目を見開いた。
どこかの異世界から突然現れたのかと思うほど、恐ろしくかっこいい禅の姿。
光沢のあるシルク素材の黒いスーツは、禅のスタイルに合わせたオートクチュール。
長い手足を最大限に生かしたその衣装を、禅は完璧に着こなしている。
すっきりと整えられた髪型も、男の魅力を感じさせて息を呑むほどセクシーだ。
近づくのも、声をかけるのもはばかられ、莉帆はただその場に立ちすくむ。
「じゃあ、時間になったら迎えに来るわね。ちょっと休憩してて」
そう言ってスタッフ達は部屋を出て行った。
残された禅と莉帆は、互いの姿にしばし呆然とする。
やがて禅が「莉帆」と優しく名を呼んだ。
「はい」
「驚いた。こんなにも美しいなんて」
禅が右手を差し出し、莉帆の左手をそっとすくい上げる。
そのままグッと莉帆の手を引き、ウエストを抱き寄せた。
「莉帆、息を呑むほど綺麗だよ。でももう1つだけ身に着けて欲しいものがある」
「え?」
莉帆が首を傾げると、禅はジャケットのポケットから小さなビロードのリングケースを取り出し、そっとケースを開く。
目がくらむほどのまばゆいダイヤモンドの輝きに、莉帆は思わず口元を両手で覆って目を見張る。
「莉帆、俺に世界の景色を見せてくれてありがとう。莉帆のおかげで今俺はこの場にいられる。莉帆がいてくれたから、俺は自分の信念を曲げずに歩いて来られた。莉帆が誰よりも…、俺よりも俺を信じてくれたから、最後まで諦めずにやり遂げられた。ありがとう、莉帆。必ず俺は莉帆を幸せにしてみせる。これからも俺のそばにいて欲しい。結婚しよう、莉帆」
ポロポロと莉帆の瞳からとめどなく涙がこぼれ落ちる。
「そんな…、私でいいの?」
「当たり前だ。莉帆がいい。莉帆しかいない」
「私、なんの取り柄もないのに。綺麗なモデルさんとも違うし、キャリアウーマンでもない。男の人から見たら、簡単に扱ってもいいような」
「ストップ!」
禅が莉帆の唇に人差し指を当てる。
「俺の女を悪く言うのは俺が許さない。莉帆、お前は誰よりもいい女だ。だって、この俺様が選んだ女なんだからな。分かったか?」
有無を言わさぬ禅の威圧的な態度に、莉帆はコクンと頷く。
すると禅はフッと柔らかく笑って莉帆を抱きしめた。
「まだ足りなかったか?もっと思い知らせてやらなきゃな、俺がどんなに莉帆に惚れてるかってこと。可愛くてかっこ良くて優しくて、素直で無邪気で健気で美しい。この俺様がぞっこんになった女だぞ?世界で一番いい女に決まってる。莉帆、観念しろ。お前は絶対に俺から逃げられない」
禅の腕の中で、莉帆もふふっと笑う。
「逃げないよ、逃げられる気もしない。こんなにもかっこ良くて、オラオラの俺様で、だけどとびきり優しくて、生き様は凛としてて。世界で一番素敵な、私の最愛の人。禅、私はあなたにぞっこんです。一生かけてあなたを愛し続けます」
禅は嬉しそうに笑うと、もう一度莉帆を優しく抱きしめた。
「結婚しよう、莉帆」
「はい。あなたと結婚させてください、禅」
互いの耳元で誓い合うと、禅は改めてリングケースから指輪を取り出し、莉帆の左手薬指にそっとはめる。
「よっしゃー!ぴったり!」
大きな声でガッツポーズを作る禅に、莉帆はたまらず笑い出す。
「あはは!賭けに出たんだね、指輪のサイズ」
「ちげーよ、確信してたもん。俺様は何でもお見通しよ」
「その割りには随分な喜びようじゃない?」
「うるせーな。莉帆に似合ってるから喜んだの」
どうだか、と呟いてから、莉帆はそっと指輪に触れてみた。
「綺麗…。素敵な指輪をありがとう、禅。ずっと大切に着けてるね」
「ああ。よく似合ってる、莉帆」
禅は莉帆の肩を抱き寄せると、優しくキスをする。
チュッ…とかすかなリップ音と熱い吐息が2人を甘く包み込んだ。
「やべ、スイッチが…。しかもここ、でっかいベッドあるし。時間、まだあるかな?」
「ななな、何言ってんのー?!バカも休み休み言いなさい!これから大事な仕事があるのよ?」
莉帆は顔を真っ赤にして憤慨する。
「ちぇ、そんなに怒ることないだろ?じゃあ今は我慢するから、夜はよろしくな?」
艶のある声でささやかれ、莉帆は仕方なく小さく頷いた。
「よっしゃー!夜の為にがんばろー!」
俄然張り切り出した禅に呆れながらも、莉帆も夜を楽しみにがんばろうと思った。