友情ルートが恋愛ルートに変わり彼が甘々なのですが
桐島は大事なものが自分の腕の中にあることを確認するように、私をぎゅっと抱きしめ直しキスをした。

「俺と付き合ってくれる?」
「……付き合って欲しいです」

今さら離さないでとばかりに、桐島にきゅっと抱きつく。


「じゃあ、お願いがあるんだけど」
「……何?」


「結婚前提で付き合って欲しい」


惚れっぽい私を手離したくないのだと、桐島はさらりと言った。
他の男に目移りさせる気はないけれど、自分はそれくらい本気で惚れているから約束が欲しいのだとも言う。


「よ、よろしくお願いします」


出来すぎた話のようで夢でも見ているのかと思った。
桐島はにこりと笑って「末永く、な?」と答えて私の頭を撫でた。


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