可愛いものが好きな先輩は,ちっとも可愛くない。
熱の襲来。
う……
あまりの寝苦しさに寝返りを打ち,そのまま目覚める。
時計をみるともう夕方で,ひやりと心臓が縮まる。
私,ねすぎ……!!!
スマホの振動に気が付いて,反射的に開く。
それは花塚さんからのLINEだった。
『LINE追加しちゃってごめんね。体調大丈夫? 花塚 美玲です。初めて話した時,気を使わせちゃったみたいで,ずっと話しかけられなかったんだよね……今日なんだけど,授業ノート取ってあるから,もし明日もキツかったら気にせず休んでね。巴先輩とかもいるだろうけど,よかったら仲良くなりたいな』
そんな優しいメッセージに,スタンプまで。
私,わたし,もしかして。
と,もだち……できる,かも?
夢かもしれないと自信を得られないでいながらも,私は直ぐに返信する。
と,しらない足音に気が付いた。
それと同時に扉は開かれ,にやけがおを見られる。
……って,はも先輩?!?