御曹司様、あなたの子ではありません!~双子ベビーがパパそっくりで隠し子になりませんでした~
「ちゃんとパパの部屋も作ってもらったから大丈夫だよ。ほら」
そう言って案内してくれたのは書斎。以前はテーブルや作り付けの本棚、リラックス用のラウンジチェアがゆったりと置かれていたが、今はクローゼットが部屋の半分を占めている。
「ごほん、よむへや?」
「ご本を読んだり、お仕事をしたりする部屋だね。ママのために作ったんだけど、使わないっていうから、パパがもらったんだ」
「ベッドがないよ?」
柚希がきょろきょろと辺りを見回しながら尋ねてくる。
皇樹さんが私にちらりと目線を送ってきたので、こくりと頷き返した。寝室をどうするかについては、事前に話し合ってある。
「寝るときは寝室の大きなベッドで、ママと一緒に眠るよ」
皇樹さんが寝室を指さすと、ふたりはガーンという顔をした。
パパとママだけ一緒でずるい!と思ったらしい、「ゆずも!」「かのんも!」と口々に騒ぎ出す。
「四人一緒……はさすがに無理かなあ」
キングサイズとはいえ、四人は厳しい。寝相がよければまだしも、ふたりは夜中に大運動会を開く。
「柚希と柑音は、格好いいお部屋とベッドをもらったでしょう?」
「やだやだー」
そう言って案内してくれたのは書斎。以前はテーブルや作り付けの本棚、リラックス用のラウンジチェアがゆったりと置かれていたが、今はクローゼットが部屋の半分を占めている。
「ごほん、よむへや?」
「ご本を読んだり、お仕事をしたりする部屋だね。ママのために作ったんだけど、使わないっていうから、パパがもらったんだ」
「ベッドがないよ?」
柚希がきょろきょろと辺りを見回しながら尋ねてくる。
皇樹さんが私にちらりと目線を送ってきたので、こくりと頷き返した。寝室をどうするかについては、事前に話し合ってある。
「寝るときは寝室の大きなベッドで、ママと一緒に眠るよ」
皇樹さんが寝室を指さすと、ふたりはガーンという顔をした。
パパとママだけ一緒でずるい!と思ったらしい、「ゆずも!」「かのんも!」と口々に騒ぎ出す。
「四人一緒……はさすがに無理かなあ」
キングサイズとはいえ、四人は厳しい。寝相がよければまだしも、ふたりは夜中に大運動会を開く。
「柚希と柑音は、格好いいお部屋とベッドをもらったでしょう?」
「やだやだー」