御曹司様、あなたの子ではありません!~双子ベビーがパパそっくりで隠し子になりませんでした~
私を難なく部屋の中へ運び込み、キングサイズのベッドに寝かせると、その上にのしかかった。

「困ったな。こうして向き合うと、楓が欲しすぎてセーブできる自信がない。ずっと我慢していたから」

『待て』をしすぎておかしくなってしまったワンちゃんのごとく、獰猛な、でもどこか甘えた目で私をじっと見つめ、いただきますに備えている。

「あの……逃げませんし、子どもたちもしばらくは起きてこないと思うので、落ち着いて?」

「無理だ。今すぐ楓とひとつになりたい」

とはいえ、言葉とは裏腹に指先の動きはスマートで、よどみなく私の寝間着を脱がせていく。シルクのシャツの前を開けると、下着が大事な部分をしっかりとガードしていて、彼は「鉄壁だな」と感想を漏らす。

「それはもちろん……! だって、こんなことになるなんて」

「お楽しみが増えたと思うことにするよ」

そう苦笑してシャツを脱がすと、私の手を持ち上げ、人差し指にキスを落とした。指先がぴりりと痺れ、体が熱を帯びる。

そこからするりと唇を這わせ、腕の方へ。ぞくぞくと興奮が押し寄せてくる。

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