御曹司様、あなたの子ではありません!~双子ベビーがパパそっくりで隠し子になりませんでした~
彼の唇が腕から首筋へ。白い肌にバラ色の痕をつけながら、ひたひたと辿ってくる。

「あの、皇樹さんっ……」

すでに感極まった声で彼の名を呼ぶと、わざとらしく艶めいた目で「どうした?」と尋ねられた。

「言う割にはとても落ち着いているから……」

まるで昂っているのは私だけみたい。彼はとても冷静に私で遊んでいるように見えるのだけれど。

「必死にセーブしているよ。今すぐかぶりつきたいけど、ゆっくり味わいたいから、なんとか理性を保ってる」

そう言って下着のホックを外す。彼の指先が緩んだワイヤーの下に滑り込んできて、思わず「あんっ」と声をあげた。

「っと、焦りすぎた。少しずつ、だよな?」

そう言って指を引っ込める。とても口にはできないけれど、もっとしてほしかった気持ちもあって、なんだかすごく焦らされて体が熱い。

日中はあんなに優しかったのに、ベッドに来た途端これだ。私を求めるときだけ彼は意地悪で、理性的な反面、獣のような一面を隠しもしない。

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