御曹司様、あなたの子ではありません!~双子ベビーがパパそっくりで隠し子になりませんでした~
ちょうだいと駄々をこねる私の下腹部に、彼が手を伸ばす。ほぐすようにゆっくりと忍び込んでくる指先に、思わず感極まって吐息が漏れる。

「うん、思い出した。楓はここが好きだったね」

「あああっ」

嬌声を漏らししがみついてくる私をゆるりと見下ろしながら、彼が自身のボトムスを脱ぐ。

たっぷりと撫で溶かされたそこに、彼が雄々しい愛を穿つ。ようやく満たされた感覚。身も心も達してふにゃふにゃだ。

「楓。愛しているよ。今も昔もずっと」

すっかり狼モードで私を捕食する皇樹さんを見つめて、観念するかのように体を預けた。

「私も、愛してます。三年経った今も、ずっと」

深いキスを交わして、久方ぶりの体の交わりを堪能した。




たくさん愛し合って、ちょっぴり寝不足な翌朝だけど、今日はチャージ満タンで頑張れそう。

月曜日の朝。子どもたちを起こして朝ごはんを食べさせる。皇樹さんが朝食作りを手伝ってくれたり、子どもたちを見てくれたりして、とてもスムーズに朝の支度が整った。なんて快適なのだろう。

これから着替えて出動というところで、皇樹さんに声をかける。

「このあとイギリスに戻るんですよね? 時間は大丈夫ですか?」

< 176 / 255 >

この作品をシェア

pagetop