御曹司様、あなたの子ではありません!~双子ベビーがパパそっくりで隠し子になりませんでした~
通園バッグに水筒、お着替え、月曜だからシーツやタオルも持っていかなければ。

すっかり失念していて、頭を抱える。

「ちょっと……考える」

私が疲れ切った声で言うと、紅葉がそっと私の肩に手を置いた。言葉にはできない深刻ななにかがあった、そう察してくれたみたいだ。

「とりあえず、ゆっくりしなよ。楓の分の巨峰、冷やしといたからさ」

「ん……ありがと」

紅葉はちょっぴり悩ましげな顔で微笑んで、子どもたちのあとを追ってリビングに戻っていった。





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