御曹司様、あなたの子ではありません!~双子ベビーがパパそっくりで隠し子になりませんでした~
「だったら、お兄ちゃんたちも連れていくよ。お兄ちゃんたちは投資家って仕事に抵抗はないんでしょ?」

「まあ、兄ちゃんたちは理解してくれてるよ。むしろ『株の儲け方、教えて』って言われたくらい。けど、親父のご機嫌とんなきゃいけないだろうし」

(れん)兄は来てくれるよ。私たちが勘当されたときも庇ってくれたもの」

芙芝家の長男・蓮。常識人でしっかりしているため、父から圧倒的信頼を得ている。そんな蓮兄は今でも『勘当はおかしい』と父に訴えてくれているらしいが、父は私以上に頑固なので聞く耳を持たない。

「ま、勘当された者同士、持ちつ持たれつやっていこう」

そう言って紅葉は子どもたちのところに向かう。

持ちつ持たれつっていうか、持たれてばかりなんだけど。

いつか彼の役に立てる日もくるといいな、そんなことを思いながら、深刻な話題で重たくなった腰を上げ、三人の砂遊びに合流した。



ひとしきり遊んで、夕暮れが近づいてきた。

このあとも、お夕飯、お風呂、寝かしつけとやることが盛りだくさんで、そろそろ帰らなくてはと、荷物を片付ける。

「あー疲れた。柚希も柑音も疲れただろ?」

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