御曹司様、あなたの子ではありません!~双子ベビーがパパそっくりで隠し子になりませんでした~
彼とはもう何度したかわからないくらいキスしているのに、いつだってドキドキしてふわふわして新鮮に感じられるから不思議だ。

「好き」

『愛してる』が照れくさくて、子どものような表現でごまかすと。

「知ってるよ」

お見通しとばかりに深い口づけをお見舞いされてしまった。




それから私たちは海の見えるホテルに移動して、最上級の部屋で夜景を眺めながらひとときを過ごした。

シャワーを浴びて体を温めたあと、彼が買ってくれたミントグリーンのワンピースに袖を通す。

ドレスのようにラグジュアリー、でもシンプルなデザインで肌触りがよく、リラックスできる一着だ。

私の白めの肌には、このミントグリーンがよく似合うらしい。

純粋な日本人にしては色素が薄く、髪も目も生まれつき茶色。とくに子どもの頃は顕著で、よくハーフと間違われた。家系図で見ると四代前にフランス人女性がいたらしいから、隔世遺伝したのかもしれない。

とはいえ、大人になればそれほど目立たない。色白で髪を茶色に染めている女性なんていくらでもいるからだ。

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