御曹司様、あなたの子ではありません!~双子ベビーがパパそっくりで隠し子になりませんでした~
「で、でも……。二十歳になってからって……」
「あんたの彼氏が見るからに非モテなら、ただの意気地なしだって言うんだけど……アレでしょ?」
私は昨日撮りたてほやほやの写真を見せる。私の隣で微笑む彼は、誰が見ても文句のつけどころのないイケメンだ。
「あー……やっぱり実在してたんだね」
まだ脳内彼氏だと疑っていたのか、そんな感想を漏らしながら肩をすくめる。
「この顔でモテないわけがないもんねー。いつまでもしてくれないのは、わざわざあんたを相手にしなくても、不自由してませんってコトじゃない? あるいは、あんたが相手じゃ興奮しません、とか?」
ガガガーンと、再び頭の中で悲劇の旋律が鳴り響く。
ようやく認めてもらえたと思ったのに。やっぱり私には女性的魅力が足りないの?
「ああー……ちょっと言い過ぎた。ごめん」
「ううん……はっきり言ってくれてありがと……」
ショックを受けていると、友人は「じゃあさ」と手を打ち合わせた。
「やっぱり楓ももうひとりくらい、キープ作っておく? 一緒に合コン行こっか?」
「いかない」
「現実の男を見た方がいいって」
「私の世界では、男は皇樹さんだけなの」
「あんたの彼氏が見るからに非モテなら、ただの意気地なしだって言うんだけど……アレでしょ?」
私は昨日撮りたてほやほやの写真を見せる。私の隣で微笑む彼は、誰が見ても文句のつけどころのないイケメンだ。
「あー……やっぱり実在してたんだね」
まだ脳内彼氏だと疑っていたのか、そんな感想を漏らしながら肩をすくめる。
「この顔でモテないわけがないもんねー。いつまでもしてくれないのは、わざわざあんたを相手にしなくても、不自由してませんってコトじゃない? あるいは、あんたが相手じゃ興奮しません、とか?」
ガガガーンと、再び頭の中で悲劇の旋律が鳴り響く。
ようやく認めてもらえたと思ったのに。やっぱり私には女性的魅力が足りないの?
「ああー……ちょっと言い過ぎた。ごめん」
「ううん……はっきり言ってくれてありがと……」
ショックを受けていると、友人は「じゃあさ」と手を打ち合わせた。
「やっぱり楓ももうひとりくらい、キープ作っておく? 一緒に合コン行こっか?」
「いかない」
「現実の男を見た方がいいって」
「私の世界では、男は皇樹さんだけなの」