御曹司様、あなたの子ではありません!~双子ベビーがパパそっくりで隠し子になりませんでした~
記憶がおぼろげになるくらい激しくて、深くて、口では説明しがたい濃密な体の交わり合い。背徳感に溺れてしまいそうになる。

体の奥底に侵食してくる彼の愛の杭が、途方もなく気持ちよくて、このままベッドに縫い付けてと懇願した。

「楓のここ、すごいな。まるで俺のために作られたみたいだ」

私と彼の相性はものすごくよかったみたいで、痛いとかつらいとか、そんな苦痛はまったく感じなかった。

体と体が隙間なく密着して離れるのを拒んでいる。

「皇樹さんの、も……」

まるで、私のために存在しているかのように、ぴったりだ。

何度も極まっては乱れてを繰り返し、お互いの愛を確かめ合うように、激しくも丁寧に触れ合った。




それから私たちは、デートを繰り返し、ときに体を重ね、恋人らしい幸せな日々を過ごした。

大学を卒業した私は、無事第一志望のアパレルメーカーに就職。社会人として働き始めた。

すぐに結婚しなかったのは、社会に出て経験を積むため。彼の隣で胸を張るためにも、女性らしいしなやかさと強かさと身につけなければと思ったのだ。就職はその第一歩である。

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