闇の龍神様と癒しの神子
番外ノ章
番外編①【光希と七宝のその後】
神代光希14歳、中学生。
神代家は初代神子と青龍もしくは別名・龍神と呼ばれる神獣の子孫で東ノ島を纏める家系に生まれた。
龍神様を祀ってはいるものの、龍神様は島を見捨てしまったようだが。
光希が13歳の時に父親である清正に妖狐のアヤカシ・七宝から「娘さんを番にしたい」と打診があった。
島の長女はアヤカシの番になる。
全員ではないが神楽家のように長女は相手にされず次女が番になる例外もある。
番になる年齢は様々だが大体は13歳あたりで番が出来て18歳の高校卒業後はアヤカシの世界に行く。
七宝と初めて会うと5歳以上の年上のようで話にくかった。七宝は察したのか
「光希さんの気持ちを優先していいですよ。好きになってもらうよう努力します」となかなか誠実そうで好感があった。
贈り物攻撃や忙しい合間に会って話すようになり、少しずつ光希は七宝を好きになっていった。
光希には気になる人物がいた。
榛名という女の子だ。
彼女は犯罪を犯したわけでもなく、霊力がないだけで忌み子として島から嫌われ酷い仕打ちを受けていた。
光希はそれが納得できず、父になんとかしてほしいと抗議したが聞いてもらえず落ち込んだ。
落ち込んでいた光希を心配した七宝は話しを聞き、「妖狐の力なら手助けくらいはできる」と言ってもらえコッソリ助けた。
七宝は周りに流されない自分の考えをしっかり持ち優しい光希に惚れ直し、光希は自分の考えを否定せず間違えれば正してくれて思いやりのある優しくて誠実な七宝に惚れた。
榛名を少しでも助けたい気持ちがお互いの愛を深めた。
榛名が生贄になってからは雪愛と番の天狗のアヤカシの翼による暴走やらで色々あったが、光希はずっと願っていた「キスがしてほしい」と言った。
七宝は年齢差のことを気にし手は繋ぐだけで留めていた。
榛名や神楽家に天狗の件が落ち着いた頃、料理上手な七宝は光希に料理を振る舞いたいと作ってくれた。
出てきたのはオムライス。
オムライスのケチャップ文字で「キスしたい!」と書かれていた。
「直接言ってくださればいいのに」
「恥ずかしいじゃないか!」
奥手な七宝に嬉しくて思わず笑った光希に七宝は耳と頬が真っ赤になった。
光希は七宝の目の前に立ち、目を瞑った。
七宝もゆっくり目を瞑り、唇が触れるだけのキスをした。
「オムライスいただいた後、もう一度してほしいですわ。私の我儘聞いてくださいますか?」
「光希の我儘は可愛いからな。喜んで!」
オムライスを食べた後のキスは榛名と十六夜のように深くて甘々なキスを何度も交わした。
光希と七宝のキスを偶然見てしまった父親の清正はその日の夜、枕を静かに涙で濡らした。
神代光希14歳、中学生。
神代家は初代神子と青龍もしくは別名・龍神と呼ばれる神獣の子孫で東ノ島を纏める家系に生まれた。
龍神様を祀ってはいるものの、龍神様は島を見捨てしまったようだが。
光希が13歳の時に父親である清正に妖狐のアヤカシ・七宝から「娘さんを番にしたい」と打診があった。
島の長女はアヤカシの番になる。
全員ではないが神楽家のように長女は相手にされず次女が番になる例外もある。
番になる年齢は様々だが大体は13歳あたりで番が出来て18歳の高校卒業後はアヤカシの世界に行く。
七宝と初めて会うと5歳以上の年上のようで話にくかった。七宝は察したのか
「光希さんの気持ちを優先していいですよ。好きになってもらうよう努力します」となかなか誠実そうで好感があった。
贈り物攻撃や忙しい合間に会って話すようになり、少しずつ光希は七宝を好きになっていった。
光希には気になる人物がいた。
榛名という女の子だ。
彼女は犯罪を犯したわけでもなく、霊力がないだけで忌み子として島から嫌われ酷い仕打ちを受けていた。
光希はそれが納得できず、父になんとかしてほしいと抗議したが聞いてもらえず落ち込んだ。
落ち込んでいた光希を心配した七宝は話しを聞き、「妖狐の力なら手助けくらいはできる」と言ってもらえコッソリ助けた。
七宝は周りに流されない自分の考えをしっかり持ち優しい光希に惚れ直し、光希は自分の考えを否定せず間違えれば正してくれて思いやりのある優しくて誠実な七宝に惚れた。
榛名を少しでも助けたい気持ちがお互いの愛を深めた。
榛名が生贄になってからは雪愛と番の天狗のアヤカシの翼による暴走やらで色々あったが、光希はずっと願っていた「キスがしてほしい」と言った。
七宝は年齢差のことを気にし手は繋ぐだけで留めていた。
榛名や神楽家に天狗の件が落ち着いた頃、料理上手な七宝は光希に料理を振る舞いたいと作ってくれた。
出てきたのはオムライス。
オムライスのケチャップ文字で「キスしたい!」と書かれていた。
「直接言ってくださればいいのに」
「恥ずかしいじゃないか!」
奥手な七宝に嬉しくて思わず笑った光希に七宝は耳と頬が真っ赤になった。
光希は七宝の目の前に立ち、目を瞑った。
七宝もゆっくり目を瞑り、唇が触れるだけのキスをした。
「オムライスいただいた後、もう一度してほしいですわ。私の我儘聞いてくださいますか?」
「光希の我儘は可愛いからな。喜んで!」
オムライスを食べた後のキスは榛名と十六夜のように深くて甘々なキスを何度も交わした。
光希と七宝のキスを偶然見てしまった父親の清正はその日の夜、枕を静かに涙で濡らした。