御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「いいのよ本当に。こうして今十分すぎる愛情をもらってるから。パパは気にしすぎよ」
「そ、そうか。春香、その…結婚は」
「パパ。それだけはお願い。自分で決めさせて」
「あ、いや。ああ、わかってる。本当に好きになった人と結婚して幸せになってくれれば俺はそれでいい」
「うん。ありがとう」
「でも、変な男は許さん」
「わかったって」
本当に。
私が昨晩朝まで悪魔にベッドで鳴かされていたなんて知ったら、泡吹いてそのままポックリいってしまうんじゃないだろうか。
パパはいわゆるイケオジの類に入ると思う。
歳の割に見た目も若いし、身長も高くてスラッとしてる。
なんか小洒落たパーマなんかもかけててハゲとは無縁だ。
それでいてこんな家に住んでいて。