御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「お姉ちゃんがものすごいイケメンとサッカー見に来てたって」

そんな事言ってたのかよ。

「まさか神楽コーポレーションのご子息とはな」

「ははは。恐れ入ります」

その後家に帰りソファに座る。

春香。
何かあると思ってたが…
あんな生い立ちがあったのか。

イケメンの金持ち嫌いって。

中身を見ろ中身を。
変な括りを作るな、あの頑固者め。

ようは、ちゃんと愛してやれば良いだけだろ。

それにあいつはもうわかってる。
俺の気持ちも、自分の気持ちも。

逃すかよ。

ははは。
また待ち伏せか。

結ちゃんからは既に職場も家も教えてもらった。
悪いな春香。
こうなったら手段は選ばん。

俺もそろそろ我慢の限界なんだ。

と言ってもまだ俺たちは "お友達" だ。

なんならそれすらも危うい。

あの春香の事だから、また無視を決め込む可能性もある。

待ってろ春香。
会いに行くよ。
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