御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「俺、泊まるとこないんだよね。泊めてくれ。お友達だろ?」

ニヤニヤすんな!

「べ、別に…いいけど…」

結局断れない私。

そして部屋に入るなりまた抱きしめられる。

「ちょ…お友達はこんな事しない…でしょ?」

そんな私を無視してキスで口を塞がれてしまう。

「んっ…」

それと同時に私の服を脱がしていく。

結局これも断れない私。
私も大河が好きだから。

心も身体も求めてるから。

「はぁっ…!あっ…、んっ」

狭くて硬いベッドで二人の間に隙間がないくらいに強く抱きしめ合う。

ベッドの軋む音と乱れる息づかい。

ガンと突き上げられる度に声にならない声が部屋に響き渡る。

「春香っ…好きだよ」

大河は何度も何度も伝えてくれる。

それでも私は…
答えられない。

ただ大河にしがみついて、返事の代わりにキスで返す。

大河はその度にクスッと笑う。

「本当に…意地っ張りだな」

え?



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