御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
そして大河はなんとそれから隔週で私の土日の休みに合わせて毎回来るようになる。

「あのさ、だ、大丈夫? 隔週で来ちゃってるけど」

「全然大丈夫」

「あの、ほら飛行機代とか…」

するとニヤっと笑う大河。

「俺。金はあんのよ。知ってるだろ?」

んぐっ!

「お前はそういうの苦手だろうけど、悪い事ばかりじゃないだろ?」

なんでそれを!?

「俺今、ここに来るの楽しみで働いてるようなもんだからな。ははは」

ぐうの音も出ないわ。
私も会いたいし。
嬉しいから。

「なんなら今時リモートでも仕事できるし、俺こっちに住んでも…

「ちょいちょい! さすがに無理でしょ!」

「ははは。まぁそこはおいおい」

この人なら本当にしそうだ。
< 124 / 270 >

この作品をシェア

pagetop