御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
そして変わらず大河は隔週で会いに来ては私を思う存分愛でて行く。

一年半も変わらずに。

今回は大型連休で大河はいつもよりこっちに長くいれるらしくそれはそれはご機嫌でやってきた。

大河の周りでは、天音と丈慈さんはもちろんだし、大河の妹の美空ちゃんも結婚したりしていろいろ変わった事もある。

そして丈慈さんのイトコも少し前に結婚したらしく、このGWで皆んなでその結婚相手の実家で営んでいるロッジに泊まりに行く事になったらしいが、大河はそれを断ってこっちに来たみたい。

あいつらとはしょっちゅう顔合わせてるからいいんだよ。と言って。

大河が休みでも私は仕事だ。
大河が滞在する間の3日間は休みになった。

仕事が終わって外に出ると、変わらず待っていてくれる大河。

「おつかれ」

「おつかれさま。ちょっと遅くなっちゃったね」

「全然平気」

「夜ご飯どうする?」

「俺作ったよ」

「本当!? ありがとう!」

そして二人で腕を組んでアパートへ帰る。
大河はもう自分の家のように使い慣れてしまったキッチンで作ってくれたご飯を温めてくれる。

付き合ってからわかったけど、大河は実はめちゃくちゃ料理上手だった。

お母様は、神楽で設計の仕事をしているらしくて妹の美空ちゃんとご飯は昔から作ってたらしい。
< 127 / 270 >

この作品をシェア

pagetop