御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「何作ってくれたの?」

「肉じゃがと、その他もろもろ」

「いい匂い! 私も手伝う」

「んじゃこれなんとかして」

そう言ってジャガイモを潰したやつを渡される。

「ポテサラかな?」

「かな。ジャガイモ買いすぎたわ」

2人で狭いキッチンでぎゅうぎゅうになりながら準備をする。

「せまっ。もっとそっち行って」

「お前見てみろこっち。俺壁よ?」

「はははは! あれ? 本当だ」

大河は既に壁に引っ付いて避けていてくれたらしい。

「たくよ」

なんて言いながらも笑ってる。

「大河がデカすぎなんだよ」

「いや、ここが狭すぎ。ここニューヨークだぞ? なんでこんなにチマっとしてんだよ」
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