御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「春香…もう離れたくない…。もしまた海外に行くって言ったら俺は、今度こそ引き止めてしまうかもしれない」

「もういいの、本当に。このニ年、私は他の人には経験出来ない事をたくさん経験できた。本当に悔いはないの。こうして全力で向き合えたからこそ、清々しく帰ってこられたの」

そう言う春香は本当に晴れやかな顔をしていた。

「大河が支えてくれたおかげだよ。今度は私が大河を側で支えたい」

なんだよ本当に。
どこまで俺を…

「春香…」

そして俺はキスをする。

「俺と結婚してくれ」

春香は驚いた顔をするもすぐに笑顔になる。

「お願いします。私をお嫁さんにして」

そう言って抱きついてきた。

「幸せにする。絶対に。一生かけて、春香への愛を証明する」

春香は抱きついたままコクコクと頷く。
< 136 / 270 >

この作品をシェア

pagetop