御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
とりあえず手を引いてエレベーターに乗る。

「え? だって私がいつ帰ってくるかもわからないのに?」

まだ言ってるよ。

「んな、もたもたしてたら売れちまうだろ」

「は? ここ賃貸じゃないの!?」

「なわけあるか」

そしてすぐに俺の住む三階に着く。

「えー!? 買ったの!?」

ドアの前でもまだ騒ぐ春香をグイグイ玄関に押し込む。

「そうだよ。もう黙って」

俺はドアが閉まると同時にそのままキスで塞いだ。

やっと大人しくなる春香。

そう。俺は春香がいつか帰ってきたらと思って買った。
もしすぐに帰ってこないとしても、俺が向こうに行ったとしても。

それでもここは持っておきたかったから。

「ん…大河っ…」

「なに」

まだキスは続く。

「嬉しすぎて…泣きそうっ」

「それは親友と一緒だから?」

春香の細くてか弱い首にキスを這わせる。

「んっ…それも、そうだけど…」

「そうだけど?」

服の中に手を入れ下着のホックを外し、綺麗な形に膨らむ胸へと俺の手は向かう。
そして小さな頂点の蕾をキュッと握る。

「はぁっ…大河と…こんな素敵な…」
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