御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「一人じゃ、広すぎた…」

春香のいないここは一人暮らしの俺には広すぎて、寂しかった。

「もう、一人じゃ…ないよ」

まだ玄関だというのに俺は春香の服を脱がせ下着をズラす。
脚の間に手を這わせればそこはオアシスのように潤っていた。

「ああ。もう寂しくない」

指を入れ蜜を掻き出す。

「あっ…」

いつもは低めの声がこの時だけは高くなる。
この声を聞けるのは俺だけだ。

普段はサバサバした性格の春香が、俺に身を委ね甘えるように手を伸ばしてくる。

そのギャップが堪らなく俺を刺激する。

「んっはぁ…っ、ベッドに連れてって…」

「ああ、そうだよな」

危ねぇ。
ここで襲うとこだった。

寝室へ連れて行くと、春香の服を脱がせる。
ゆっくりと。

はやる気持ちを抑えて。
焦るなと言い聞かせながら。

春香はまるで俺を誘惑するみたいな瞳で俺を見る。
自分がどんな顔をしているのかわかっているのだろうか。

俺をこうも狂わせる魅惑の眼差しをしているという事に。








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