御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
そしてちょうどお昼頃、春香から起きたと連絡が入った。

"よく寝れたか?"

"うん。ごめんね、見送りもできなくて"

"気にしなくていい。飯は食ったか?"

"まだだよ"

"何か届けようか?"

"大丈夫。適当に冷蔵庫見てみる"

"全部好きにしていいから"

"ありがとう。お仕事頑張ってね"

"時差もあるだろうし、ゆっくりしてろよ"

これで良し。

家に春香がいると思うだけで何故だか力がみなぎってくるようだ。

指輪も買わないとな。
一緒に選びに行くか。

そして仕事も終わり家に帰ると、玄関までいい匂いがしてきていた。

「ただいま」

リビングから春香が出てきて笑顔を見せる。

「おかえりなさい」

ヤバいなこれは。
だいぶグッと来る。

俺は春香を引き寄せ抱きしめる。
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