御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
「ははは。そうだったのか」

「ニューヨーク行く前に通っといて良かった」

「のたれ死ぬところだったな、ククククっ」

「ほんとそれ」

「美味い」

太りそうだわ。

そして2人で片付けをして、絃の家に向かう。

インターホンを鳴らす。

すると返事もなくドアが開いて絃が顔を出す。

「おう、大河」

「おう。春香連れてきた」

「春香ちゃんいらっしゃい。丈慈の結婚式以来だな。上がって」

「お邪魔しま…えっ!? かわいい!」

絃んちで飼ってるドーベルマンのウィルとマーティンが短い尻尾をぷんぷんして奥の方で出迎えてくれてる。

「こんばんは」

すると絃の奥さんの那智ちゃんも出てきた。

「ええ!? かわいい!」

そればっかだな。

「俺の嫁さんの那智」

「また美人が現れたっ…!」

那智ちゃんが春香を見て後退りする。

「那智ちゃん。大丈夫だよ、ビビんなくて。天音ちゃんの親友なんだよ春香は」

俺は那智ちゃんに話しかける。

「そ、それは、ちょっとだけ聞いてました! さすがです!」

相変わらずだな那智ちゃんは。




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