御曹司は溺愛彼女を捕えて離さない
春香はコクコクと頷く。

「でもほら、お前もう身内だから」

「ヤバすぎる。これはヤバい。え!? 天音の結婚式にもいた!?」

「いたよ」

「わ、わ、わ」

私の事知ってる?
だな。

「もちろん知ってるよ。ニューヨーク行くの教えてくれたの結ちゃんだからな」

ついに春香はぶっ倒れた。

「おい!」

春香のそばに寄って抱き上げる。

「あー。だめだこりゃ。完全に飛んだわ」

「だ、大丈夫ですか?」

那智ちゃんも心配そうにしている。

「ははは。大丈夫」

「期待以上の反応だなこりゃ」

「まぁ、こんな奴だけど、よろしく。悪かったな急に来て」

「いや。いつでも来いよ」

「ああ。んじゃ帰るわ」

「クククク、また賑やかになるな」

そして俺は春香を抱き上げ絃の家を出た。
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